建築設計Ⅰ　子ども食堂／2024年度

近年、夫婦共働きや子育てでの孤立化などを支えるための、子どもの居場所や地域交流の場が求められるようになっている。この課題では、羽根木公園内に、「子ども食堂-まちの居場所」を計画する。ここには、乳幼児を連れた親子や小学校下校後の小学生、その他の地域住民が訪れ、安価に食事（夕食）をとることができる。また、昼間は地域住民が自由に利用することが可能な集会スペースにもなる。調理、食事、水回りや子どもの遊び場、集会スペースとしての機能や基本寸法を押さえながら、地域の子どもを支える豊かな地域施設として設計してほしい。また、敷地となる羽根木公園にはプレーパークや図書館があり、日ごろから子育て世帯を含めた人々が訪れる場所でもある。またさまざまなイベントも開催されており、地域の重要な拠点となっている。敷地の特徴や条件を理解して、この場所にふさわしい「子ども食堂-まちの居場所」を提案してほしい。なお、敷地は北東は植栽帯で囲われており、原則として公園側（敷地南西）からアクセスする形となるが、北東を通る道路側へのアクセスを設ける場合などは、北東の植栽帯部分も計画範囲に含めてよいこととする。

・敷地：東京都世田谷区代田4丁目

（敷地面積：1,081㎡、用途地域：第一種中高層住居専用地域、建蔽率：60％、基準容積率：150％、第一種高度地区）

・構造：木造、RC造、鉄骨造など自由

・延床面積：150㎡～250㎡程度、階数：自由

・利用者：子ども食堂利用者15名程度＋地域住民

［必要諸室］

・ 食堂・多目的スペース（30㎡以上。15名程度が食事をとれるテーブルや椅子など）

・ 調理スペース（10㎡以上。シンク・コンロ・冷蔵庫・配膳スペース・食器棚）

・洗面、トイレ（手洗い洗面器2台、トイレ2ブース）

・エントランス（下足入れ）

・ 事務スペース（約10㎡、調理スペースや食事スペースに付随するなどの計画も可能）

・収納（約₅㎡）

・ 庭（子どもたちが遊べたり地域のイベントで使えたりする外部スペースを建物と一緒に提案する）

・ その他、遊び場や集会スペースなどの機能を加えることも可能とする。

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指導教員